第71回カンヌ国際映画祭において最高賞であるパルム・ドールを受賞した映画「万引き家族」で一家の母親役を演じた安藤サクラさん。
カンヌ国際映画祭の審査委員長のケイト・ブランシェットさんが、後に「彼女のお芝居、特に泣くシーンの芝居がとにかく凄くて、もし今回の審査員の私たちがこれから撮る映画の中で、あの泣き方をしたら、安藤サクラの真似をしたと思ってください」とまでいったすごい演技をしたそうです。
その俳優魂は、過去のボクシング映画にも表れています。ここではその時のエピソードを紹介します。さらに、安藤サクラさんの夫は柄本佑さんですが、自身の家系図も有名な人ばかりなので、びっくりです。その家系図についても、お話します。
まずは、「万引き家族」の是枝監督の言葉から・・・。
安藤サクラのボクシング映画での俳優魂!
ケント・ブランシェットさんが絶賛した映画「万引き家族」での泣くシーンについて、その是枝監督も触れていて、「安藤さんがすごいのは、そこで”安藤サクラ”に戻るわけではなくて、ちゃんと信代として座っていて、信代として泣いている」というようなことを言われています。
この安藤サクラさんの俳優魂がよくわかるボクシングを題材にした映画があります。「百円の恋」(2014)という映画で、自堕落な生活を送っていた女性一子(いちこ)(安藤サクラ)が実家を出て、ひとり暮らしを始め、ボクサー(新井浩文)との出会いをきっかけにボクシングを始める物語です。
この「百円の恋」の撮影期間は2週間ほどだったそうですが、自堕落な生活のシーンでは、ポチャッとしたカラダで撮影に臨み、後半のボクシングなどのシーンではまさにボクサーの引き締まったカラダになって、撮影されているのです。
その変化が、予告編からもよくわかるので、ご覧ください。
テレビの前のぷよぷよした背中姿、リングに向かう締まった肉体。とても2週間でこんなに絞れるとは思えませんよね。
実は、安藤サクラさんは中学の時に、かなり真剣にボクシングをしていたようです。その素地がある上に、この「百円の恋」に向けてプロの指導を受けて3か月ほどの練習を積んだということです。
ですので、この撮影の前は、既にきっちりと絞られたカラダがつくられていて、それを一度、一気に太らせ、またぐっと絞ったということだと思います。
でも、それにしても、ですよね。あまりの変貌ぶりが凄すぎます。
しかも、それはダイエットやボクシングの絞り込みの技術というレベルとは違うと、安藤サクラさん自身が言っています。
あるインタビューを受けて、どう絞ったのかを「何も食べないで、3時間おきにタンパク質をとる」などと話していて、インタビュアーが「ポイントは鶏のササミですね」っていう会話になったとき、安藤サクラさんがやや遮るように一気に言うのです。
「ポイントはササミっていうことではないです。いまいったことを何にも目的もなくやっても、目標もなくやっても、絶対にできないんです。頭のなか、全部神経がそこに向かった時にしか発揮できない、たぶんないでしょうね。」
これが、俳優魂。役になるために、目的をもって、頭のなかの全部の神経を向けていく、そのことでこそできる肉体と演技。やはり今、トップの役者さんのその肉体と演技にかける磨き上げのすばらしさを感じます。
では、そんな安藤サクラさんの家系図に迫りたいと思います。
夫は柄本佑で自身の家系図もすごい!
まず、主な方々を家系図としてまとめてみました。
安藤サクラさんの夫は、俳優の柄本佑(えもとたすく)さんです。映画「きみの鳥はうたえる」で主演もされていますが、テレビドラマや舞台など、俳優として幅が広い演技で活躍されています。
お二人の様子は、Youtubeの「Google アシスタント|いろいろ Google にやらせてみた。スマホと Google Home 篇」の20秒ほどのところから見ることができます。
一瞬ですが、お二人の笑顔のとても自然な感じが身近に感じられますね。
その柄本佑さんのお父さまは、俳優の柄本明さん、お母さまは、やはり俳優の角替和枝(つのがえかずえ)さんです。
角替和枝さんは、NHK連続テレビ小説「花子とアン」(2014)など多くのテレビドラマに出演されていますし、柄本明さんも映画、テレビドラマに出演されて、あなたもよく知っていると思います。
また、柄本佑さんの弟さん柄本時生さんも俳優で、兄弟とても良く似ていることでも話題になっています。
そして安藤サクラさんのお父さまは、俳優の奥田瑛二さんです。映画「64(ロクヨン)」2016にも出演している、とてもダンディな俳優さんです。テレビドラマ「99.9 -刑事専門弁護士- SEASON II」にも出演し、また、映画スターウォーズのエピソード4(1977)、同5(1980)のルーク・スカイウォーカーの吹き替えもしています。
奥田瑛二さんは、家賃を払えず、代々木公園で3ヶ月野宿生活をしたこともあるようですが、この頃に知り合ったのが、奥様の(安藤サクラさんの母である)安藤和津(あんどうかず)さんです。
安藤和津さんは、エッセイストとして実績を積み、NHK「ためしてガッテン」やフジテレビ「平成教育委員会」などにも出演されている多彩な才能の持ち主です。何冊かの本の絵は奥田瑛二さんが書いてもいますから、仲もとてもよいのでしょう。
その安藤和津さんは、祖父が総理大臣で五・一五事件で暗殺されてしまった犬養毅、お父さまが法務大臣も務めた犬養健という血筋です。異母兄弟として犬養道子さんや従姉として緒方貞子さんいるなど、その家系図は華々しいかぎりです。
まとめ
数々の映画に出演し、女優として大活躍されている安藤サクラさんですが、ここでは、その俳優魂が伺えるエピソードと華々しい家系図についてまとめました。
俳優魂が伺えるエピソードとしては、次のようなものです。
- ボクシング映画「百円の恋」の出演に際しては、徹底的にボクシングのトレーニングをした。
- ぽっちゃりした体型で撮影を始め、2週間ほどの期間で、ボクサーとしの引き締まった体型で撮影を終えた。
- からだを絞ったことを指して「目標もなくやっても、絶対にできないんです。頭のなか、全部神経がそこに向かった時にしか発揮できない。」とその気迫がわかる言葉もあった。
また、夫は柄本佑さんですが、その家系図を見てみると才能があるたばかりです。
- そのお父さまは柄本明さんでお母さま女優角替和枝さんで義弟柄本時生さんも俳優をしています。
- 安藤サクラさんのお父さまは奥田瑛二さん、お母さまはエッセイストの安藤和津さんです。
- 安藤和津さんの祖父は総理大臣を務めた犬養毅、父も法務大臣を務めた犬養健。
安藤サクラさんと柄本佑さんの間にも女のお子さんがいるようなので、どんなふうに成長していくのかちょっと楽しみですね。